アクアの散歩

日々思ったことをダラダラと書くゆるブログ

うちの町のお祭り、災害起こったらどうするの?

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九州で地震による災害があったというのにこの画像は不謹慎なのか?とも思いました。
ですが、私なりに真剣に考えたことを書きたくなりこの画像を使わせていただきます。

法被と篠笛

町のお祭り

この土日は町のお祭りだったんですね。
1日目の流れを紹介しておきます。
朝早くから町中の人たちが神社に集まって用意をするんです。
そんな中で、私は神楽保存会に所属しているため神楽の道具を用意していたんです。
町の人たちは門を立てたり旗を立てたり提灯飾ったりしています。
私たち神楽保存会の人たちも神楽を用意しています。
いつものお祭りの用意ができました。
そして、準備が終わったら一旦解散し、神楽の人たちは夕方集合です。

夕方になったら神社から出発して町中を神楽の人たちが練り歩きます。
笛吹いたり太鼓叩いてお祭りが始まることを町の人たちに知らせて回ります。
で、神社に戻ってきたところで獅子舞を披露して五穀豊穣やら何やらをやるんです。
まあ、1日目の流れはこんな感じです。

祭りの準備で問題が・・・

その朝早くの準備をしている時に問題が発生したんです。
私はまだ神楽に入ったばっかりなので何も分からず先輩たちに教えてもらいながら準備するんですが、
朝集まった人たちで、
「あれ?この紐どうやってつけるんだっけ?」
とか細かいところで分からない部分がたくさん出てきてしまったんです。
結局他の準備をしている人の中から昔神楽をやっていたお偉いさんに教えてもらいながら何とか準備完了まで漕ぎ着けたわけです。

伝統芸能の継承

その準備に戸惑っていた時に私はふと思ってしまったんです。
(熊本や東北みたいに大災害があったら残された人たちだけで祭りをできるのだろうか?)と。
伝統芸能というのは基本的には耳で聞いたり目で見て覚えて次の世代へ受け継いでいくもの。
つまり、神社に門や旗や提灯を飾ったりするのに図面なんてないんです。
神楽の曲には楽譜なんてないんです。
誰かしら練習用に音源録ってたり映像残してくれてはいますが、楽譜はありません。
だから、災害などで町の人口が半分になっちゃったとか3年ぐらいはお祭りなんてやってる場合じゃなかったとかって時に、町の誰かが。
「もういいだろう。お祭りを再開しよう!」
ってなった時に
「え?門や旗はどういうものだったっけ?」とか
「獅子舞の曲覚えてないんですけど」
とかって事態に陥ったら、もうそこで伝統芸能は途絶えちゃいますよね。

どうするか?

きっと本当に途絶えてしまったら残された人たちで新しい形のお祭りを作るんでしょうけど、果たしてそれでいいのでしょうか?
なんとか災害があっても受け継げるようにできないものか。
だからと言って図面や楽譜を作っても焼けてしまえば終わりです。
映像を残しておいてもデータが消えれば終わりです。
どうすればいいのか?
結局は人の記憶に焼き付けるしかないのではないでしょうか?
最近、神楽の人たちは災害どうこうではなくて、普通に将来の担い手を作るために子供たちにも見てもらう機会を増やしています。
災害も何もないのにやる人がいなくて途絶えるなんてことがないようにするために。
そこで興味を持ってくれて将来神楽に入りたいと思ってくれる人がいればいいなぁという思いからです。
そうやって、あまり獅子舞に興味がなかった人の目にも触れるようにしています。
獅子舞とはどういうものか紹介したりしています。
これで、何か起こったときでも誰かしらが
「こんな感じじゃなかったっけ?」
って再現してくれるでしょう。

何百年も続く

実際、何百年も続くものってありますよね?
きっとそれはどこかで災害が起こっても別の地域に資料が残っていたりとか誰もが知っているから復活できたとかそんな感じなんでしょうね。
多分、当初と現在では多少形が変わったりしている部分はあると思いますが、うちの町の神楽もとりあえず続いています。
後継者問題というのも常に乗り越えていかなければならない問題ですが、災害なども乗り越えられる状態にしていきたいなぁ。
まあ、実際のところ私は曲を知っていてもまだ吹けないですけどね(笑)

まとめ

なんとかこの土日も乗り越えて春祭りが終わりました。
お酒飲みっぱなしでした(笑)
さて、今日から仕事頑張ろう!!